出会い①
そう彼に出会ったというか存在を知ったのは2019年であった。
ただ当時は母が闘病中(9月に逝去)だったり年末に相棒が旅立ってしまったこともあり本当に多忙でありメンタル的にも金銭的にもそういう感じではなかった。
それに私にはBCリッチEagleという愛機であり絶大的に愛するBCリッチという日本では不人気であるが世界ではトップクラスの愛好者。ちなみに日本代理店であったテイハツさんは若き私を公式モニターにする検討をいただき過去に一本オリジナルモデルを作っていただいたこともあった。
そんな私が出会ったのはコイツ
ギターでは世界No1シェアGibsonのレスポールジュニアBass。
近年ライブのことを考えるとショートスケールのBassが恋しかった。
泥棒に盗まれたフライングVもショートスケール。
ただね、音の部分で好みに合うBassって中々ないの。
そこでいつもメンテナンスで10代からお世話になっている某楽器店のTさんに購入相談。
「Gibsonは癖があるからなぁ、おまえうるさいから、BCリッチ以外はガッツリ試奏してからじゃないとやめとけ、絶対大きい後悔するぞ」
と言われて購入を躊躇。
すると起こったことがコロナ禍。
2020年、楽器の試奏がほぼ出来ない事態に突入。
「Tさん、どう思う?」
「絶対、試奏しろって、当たり外れの個体差もあるぞ」
とある意味、私以上に私の好みを知る専門家Tさんの意見は絶大。
2020年からずーっと日々試奏の機会を模索しつつ2021年も終わった。
2022年2月頃、コロナの規制が緩和傾向が進み試奏が出来る店舗が出てきた。
「ついに試奏が出来る、Tさんどっか店舗ないですかね?」
となったタイミングで事件が起こる。
Gibson Les Paul Junior Bass 2019販売終了のお知らせ」
えっ…
そう既存在庫以外はもう入荷されないという情報がリリースされた。